【書評】英文読解入門 基本はここだ!(改訂版)

英文読解入門 基本はここだ!(改訂版)

 

入門書として長らく高い評判を得てきているだろう本書。

もちろん内容は悪くない。・・・が、なんせ10年以上前の発行である。

 今となってはもっと質の高い解釈本が他にある気もする・・というのが正直な感想。

 具体的にいうと初学者向けのはずなのに、解説があっさり。

この手の解釈本には、「バチッと見やすい構文の図解」が不可欠だと思うのだが、

それが不十分なのも疑問。

(あったり、なかったりする。また、あったとしても参考程度)

 

したがって、ガチの初学者がこれのみで学ぼうとすると逆に英語が嫌いになってしまうんじゃないの?というの余計な心配をしなくもない。

 

 反対に、ある程度偏差値の高い学習者が英文解釈テクの確認としてさらっと使うには有益。それどころか非常にオススメできる。

 

とにかく、これ1冊で分かり切ろうとしないこと!

 この本の特徴を一言で表すとすれば『英文解釈ダイジェスト』である。

 薄くコンパクトにまとまっているという長所は裏返せば、解説がかなりあっさりと

いうこと。つまり、え、本来もうちょっと詳しく説明があっても良いでしょ相手は初学者なんだからおいおいえ、それで説明終わりじゃないよね?終わったぁあ!というツッコむところが正直、随分ある。

 

<オススメの使い方>

繰り返しなるがこの本最大の長所は薄いこと。

そして、そのためか参考書にしてはかなり安い部類。(千円を切る笑)

したがって 

・初学者が英文解釈の体系を短時間で概観する。

・中級者が英文解釈の体系を短時間で確認(復習)する。

この2点。

 

<まとめ>

あくまで「ダイジェスト版 英文解釈」という事を念頭に置いて取り組むべき。

そのように使うのであれば有益だし実際、オススメ。

ただし、見本市的に英文解釈の要点がまとめられているだけに、「分りやすい説明」が追求されているわけではないから注意。

 

<おまけ>

本書と、さらに姉妹編のポレポレを2冊ともやりこんだ経験を踏まえて言うのだけれども、個人的には西きょうじの参考書ってどーも相性が悪い。

ポレポレもそうだが、どことなく対症療法的な感じが否めないんですよね。例えば本書では婉曲表現wouldに対して「wouldは仮定法的な響きがあるので〜」とさらっと一言付け足し説明がある程度なんだけど、ここなんて「could,might,wouldなど助動詞を過去形にすると、控えめな表現になり、そこから仮定法的なニュアンスが出てくる。Wouldをみたら仮定法を疑ってみよう」というようにある程度、総括的な説明があった方が良いのでは?と思ってしまうのだ。そのようなまとめはなく、その場その場でなんとな〜くさらっと説明があるだけなのである。つまり「何となく分かった気にはなるけど、知識として定着してない」って危険性を常に孕むわけ。

まぁ、本書もポレポレもこれだけ評価が高く、なおかつ競争の激しい参考書業界で10年以上売れ続けてるレジェンド級の一品なわけだから、相性が悪いというより、俺が脳がバカなだけなんだろうけども。

 

というわけでまだまだ努力不足!精進します!