問題先読みは本当に有効か
TOEICや英検のテクニックとして「問題先読み」が常識化しています。
しかし、本当に「問題先読み」はいつでも万人に有効なのでしょうか。
個人的には「問題形式による」というのが結論です。
確かに、TOEICや英検でも「リスニング」においては有効性を感じます。
しかし、「リーディング」に関しては、一概に有効だと言い切れないんです。
ただでさえ時間が足りないリーディング。
設問を読んでいると肝心の本文読解にあてる時間が削られてしまうという事がよくある。
また、リーディングにおいては「先読みして頭に入れたはずの情報」が、長い本文の読解と格闘しているうちに「忘れてしまう」という事も多いですよね。
この場合、本文を読んだ後で「あれ、どんな設問だったっけ」と結局、読み直すはめになる。
では、先読みしないとどうなるでしょうか。
本文の情報の海を「どこがどう問われるんだろう?」という疑問を頭の半分に抱えながら読解を進めることになります。これはこれでデメリットがあるんです。例えば、
設問上、実はそんなに重要でない部分(だけど意外と構文は複雑)ところをじっくり構文を取りながら読んでしまって、結果的に大事な時間を消費してしまうから。
そこで、個人的には次の様にしています。
① 設問の「固有名詞」のみ素早くザッと確認する(同時に印をつけておく)
② 本文読解に入り、該当する「固有名詞」が出てきたときに、設問を再確認する
③ 設問をよく読み、本文の該当部分周辺をよく「洗う」
④ ここで、答えが出れば正解にマーク。
⑤ もう少し読み進めないと正解が分からないタイプの問題の場合、一旦保留。
自分の知る限り今のところ、これがベターな方法です。
【まとめ】
リーディングの「問題先読み」デメリット
① 時間が足りなくなる
② 先に読んでも忘れる
でも、先読みをしないと
① 漠然と本文を読む事になり、効率が悪い
そこで
① 「問題先読み」はする。
② ただし「固有名詞」や「年号」などの特徴あるkey wordのみ確認
③ 本文でそのkey wordに出会った時に、初めて問題をよく検討する
以上です。