英語を最短でものにする

最短ルートとしての「英検」「受験参考書」のすすめ

【書評】大学受験のための英文熟考

大受験漫画『ドラゴン桜』や『ドラゴンイングリッシュ』で有名な

竹岡先生の英文解釈の参考書です。

ちなみに上下巻の全2冊構成となっています。

 

『基本はここだ』や『英文読解の透視図』など、ある程度評価の定まった

英文解釈の定番的参考書は何冊かあるんですが

人に勧めるためにどれか1冊選べと言われたら、自分はこの本を推します。

 

オススメな理由

①例文の質が滅茶苦茶良い

②例文の長さが適切

③例文中に難解な単語や覚える必要のない単語が少なく、そのまま例文を覚えるだけで、無駄なく読解力が上がる。

④見開き2ページ完結型で、非常に勉強しやすい。復習もしやすい。

 

残念なところ

①解説がまわりくどかったり、やや専門的すぎたり分かりづらい

②上下巻でのレベル差が激しい。(中巻があると丁度良いのかも)

 

到達点

・上巻のみ:日東駒専レベル

・下巻まで:早慶レベル

 

効率的な使い方

・上下巻合わせて140の例文を、指導者がいれば解説してもらい、理解して覚える。

・最終的に、その英文の訳が何故そのような訳になるのか、自分で説明が出来るようになれば完成

 

この本の特徴は、よく見つけて集めてきたなぁと思うほど、とにかく例文の質が良いです。

上下巻合わせて140例文の中に、英文読解に必要な要素がほぼ全て網羅されています。

したがって、学習者はこの140例文をしっかり理解すれば、後はだいたいの英文は単語を入れ替えただけという状態にまで持っていけます。

要するにコスパの点では最強クラスだと思います。

 

ただし、ここが重大な短所なのですが、解説が分かりづらいです。

見開き2ページ完結型なのでどうしても丁寧な解説が出来ないのは仕方ないですが

もし自分がこの参考書だけで学習を進めていたら、自分の頭の悪さにイライラさせられるだろうなと思います。

 

ただし、その短所を補って余りあるほど、(繰り返しになりますが)例文の質が良いです。

 

この140例文をもう少し初学書でもとっつきやすい補助輪のような解説があれば、日本人の英文読解力ってもっと簡単に底上げできるだろうなと考えて、このブログでは本書の解説を少しずつアップしています。少しでも参考になれば嬉しいです。